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素数は何年生で習う?意味と見つけ方を解説!(1とその数自身・エラトステネスの篩・素数判定・合成数など)

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お子さんが算数で「素数」という言葉を習ってきたとき、「どんな数のことなんだろう」と疑問に思われることもあるのではないでしょうか。素数は、数学の世界で非常に重要な役割を果たす特別な数です。

素数とは、1とその数自身でしか割り切れない数のこと。2、3、5、7、11といった数が素数に該当します。一見シンプルな定義に見えますが、素数には不思議な性質がたくさんあり、現代の暗号技術にも応用されているんですよ。

この記事では、素数を何年生で習うのか、素数の意味や定義、そして素数を見つける方法まで詳しく解説していきます。エラトステネスの篩という古代から伝わる方法や、素数判定のテクニック、合成数との違いなども確認していきましょう。

素数は何年生で習う?【結論】

それではまず、素数を何年生で学習するのかについて解説していきます。

小学5年生で学習する素数

素数は小学5年生の算数で学習します。具体的には、5年生の1学期に「整数の性質」や「約数と倍数」の単元で扱われることが一般的でしょう。

5年生では、約数や倍数の概念を学んだ後、その発展として素数を学びます。約数が2つしかない特別な数として素数を理解し、100以下の素数を見つける活動などを通じて、素数の性質に触れていくのです。

素数の学習時期:小学5年生(1学期)

学習内容:素数の定義、素数と合成数の区別、100以下の素数

学習指導要領での位置づけ

文部科学省の学習指導要領では、第5学年の目標として「整数の性質についての理解を深める」ことが明記されています。素数は、この目標を達成するための重要な学習内容として位置づけられているのです。

5年生の段階では、素数の定義を理解し、与えられた数が素数かどうかを判断できることが求められます。また、エラトステネスの篩のような方法を使って、一定の範囲内の素数を見つける活動も行われるでしょう。

中学校以降では、素数を使った素因数分解を学習します。そのため、小学校で素数の基礎をしっかり身につけておくことが、後の学習の土台となるのです。

素数を学ぶ前に必要な知識

素数を理解するには、いくつかの前提知識が必要です。まず約数の概念をしっかり理解していることが重要でしょう。約数とは、ある数を割り切ることができる数のこと。例えば、12の約数は1、2、3、4、6、12です。

また、割り算の理解も欠かせません。「割り切れる」「割り切れない」という概念や、余りのある割り算についても知っておく必要があります。これらは4年生までに学習する内容ですね。

さらに、かけ算の九九が完全に身についていることも大切。素数かどうかを判定する際、いろいろな数で割ってみる必要があるため、九九の知識が活用されるのです。

素数の意味と定義について

続いては、素数の意味と定義を確認していきます。

素数とは何か

素数とは、1とその数自身以外に約数を持たない自然数のことです。言い換えると、約数が2つしかない数が素数ということになります。

【素数の例】

2の約数は1と2だけ → 素数

3の約数は1と3だけ → 素数

5の約数は1と5だけ → 素数

7の約数は1と7だけ → 素数

11の約数は1と11だけ → 素数

最も小さい素数は2です。2は唯一の偶数の素数でもあります。2以外の偶数はすべて2で割り切れるため、約数が3つ以上あることになり、素数ではありません。

素数は無限に存在することが証明されています。これは紀元前300年頃の数学者ユークリッドによって示された定理で、どんなに大きな数まで調べても、必ずその先に素数が見つかるのです。

合成数との違い

素数と対になる概念として、合成数があります。合成数とは、1とその数自身以外にも約数を持つ数のこと。つまり、約数が3つ以上ある数が合成数です。

【合成数の例】

4の約数は1、2、4 → 合成数

6の約数は1、2、3、6 → 合成数

8の約数は1、2、4、8 → 合成数

9の約数は1、3、9 → 合成数

10の約数は1、2、5、10 → 合成数

自然数は、1を除いて、素数と合成数のどちらかに必ず分類されます。この分類は、数の性質を理解する上で非常に重要でしょう。

分類 約数の個数
素数 2個 2、3、5、7、11、13、17、19
合成数 3個以上 4、6、8、9、10、12、14、15
1 1個 1(特別な数)

1はなぜ素数ではないのか

「1の約数は1だけだから素数では」と思われるかもしれませんが、1は素数として定義されていません。これには数学的な理由があるのです。

1を素数としない理由

1を素数とすると、素因数分解の一意性が崩れてしまう

例:6=2×3 だけでなく、6=1×2×3 や 6=1×1×2×3 なども成り立ってしまう

素因数分解とは、ある数を素数の積で表すことです。この表し方は、1を除けば、並べる順序を除いて1通りしかないという性質があります。これを「素因数分解の一意性」と呼びます。

もし1を素数としてしまうと、1をいくつでも掛けられるため、表し方が無限に存在することになってしまうのです。そのため、数学の体系を整理するために、1は素数にも合成数にも分類しないという約束になっています。

このように、1は特別な数として扱われます。約数が1つしかない数として、素数や合成数とは区別されているのですね。

素数の見つけ方(エラトステネスの篩など)

続いては、素数を見つける具体的な方法を確認していきます。

エラトステネスの篩とは

エラトステネスの篩とは、古代ギリシャの数学者エラトステネスが考案した、素数を見つけるための方法です。篩(ふるい)のように数を振るい落としていくことから、この名前が付けられました。

この方法は、一定の範囲内の素数をすべて見つけたいときに非常に効率的。機械的に作業を進められるため、子どもでも確実に素数を見つけることができるでしょう。

エラトステネスの篩の特徴

・2000年以上前から使われている古典的な方法

・確実にすべての素数を見つけられる

・視覚的に分かりやすい

具体的な手順

エラトステネスの篩を使って、1から100までの素数を見つける手順を見ていきましょう。

【エラトステネスの篩の手順】

1. 1から100までの数を書き出す

2. 1は素数ではないので消す

3. 2を素数として残し、2の倍数(4、6、8…)をすべて消す

4. 次に残っている数は3。3を素数として残し、3の倍数(6、9、12…)をすべて消す

5. 次に残っている数は5。5を素数として残し、5の倍数(10、15、20…)をすべて消す

6. 次に残っている数は7。7を素数として残し、7の倍数(14、21、28…)をすべて消す

7. 次に残っている数は11。11以降も同様に続ける

8. 最後まで残った数がすべて素数

なぜこの方法で素数が見つかるのでしょうか。合成数は必ず素数の倍数として表せます。そのため、素数の倍数を順番に消していけば、最終的に素数だけが残るという仕組みなのです。

実際には、100までの素数を見つける場合、10までの素数(2、3、5、7)の倍数を消せば十分。なぜなら、11以上の数で初めて割り切れる合成数は、100より大きくなってしまうからです。

素数判定の方法

ある数が素数かどうかを判定するには、その数の平方根以下の素数で割ってみるという方法があります。どれでも割り切れなければ、その数は素数です。

【素数判定の例:37が素数かどうか】

1. 37の平方根は約6.08なので、6以下の素数で割ってみる

2. 2で割る:37÷2=18あまり1 → 割り切れない

3. 3で割る:37÷3=12あまり1 → 割り切れない

4. 5で割る:37÷5=7あまり2 → 割り切れない

5. どれでも割り切れないので、37は素数

なぜ平方根以下の素数で調べればよいのでしょうか。もしある数nが合成数なら、n=a×bと表せます。このとき、aとbの両方が√nより大きいことはありません。少なくとも一方は√n以下になるのです。

したがって、√n以下の素数で割り切れなければ、その数は素数だと判定できます。この方法を使えば、効率よく素数かどうかを確認できるでしょう。

平方根 調べる素数 結果
29 約5.4 2、3、5 素数
51 約7.1 2、3、5、7 合成数(3で割り切れる)
67 約8.2 2、3、5、7 素数
91 約9.5 2、3、5、7 合成数(7で割り切れる)

素数の性質と応用

続いては、素数の興味深い性質と実際の応用について確認していきます。

100までの素数一覧

100以下には、全部で25個の素数が存在します。これらを覚えておくと、素数の判定や素因数分解の際に役立つでしょう。

【100以下の素数一覧】

2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97

合計25個

これらの素数を見ると、いくつかの特徴に気づきます。2以外はすべて奇数ですね。また、10の位が同じ素数を見てみると、規則性があるようにも見えますが、完全な規則性はありません。

範囲 素数 個数
1~10 2、3、5、7 4個
11~20 11、13、17、19 4個
21~30 23、29 2個
31~40 31、37 2個
41~50 41、43、47 3個
51~60 53、59 2個
61~70 61、67 2個
71~80 71、73、79 3個
81~90 83、89 2個
91~100 97 1個

素数の規則性

素数には完全な規則性はありませんが、興味深い性質がいくつかあります。これらの性質は、数学者たちを長年魅了してきました。

【双子素数】

差が2である素数のペア

例:(3、5)、(5、7)、(11、13)、(17、19)、(29、31)、(41、43)

双子素数は無限に存在すると予想されていますが、まだ証明されていません。これは数学の未解決問題の一つなのです。

【ゴールドバッハの予想】

4以上のすべての偶数は、2つの素数の和で表せる

例:4=2+2、6=3+3、8=3+5、10=3+7=5+5

この予想も、1742年に提唱されて以来、まだ証明されていません。しかし、非常に大きな数まで確認されており、正しいと考えられています。

【素数の分布】

数が大きくなるにつれて、素数の出現頻度は減少していきます。しかし、どんなに大きな範囲を調べても、必ず素数は見つかります。素数の分布には複雑なパターンがあり、現代数学でも研究が続けられているのです。

素数が使われる場面

素数は、実は私たちの生活の中で重要な役割を果たしています。特にインターネットのセキュリティ技術では、素数が欠かせません。

【暗号技術】

インターネットでクレジットカード情報を送信する際など、RSA暗号という技術が使われています。この暗号は、非常に大きな素数を使って作られているのです。大きな数を素因数分解するのが困難であることを利用した仕組みになっています。

【セミの生態】

アメリカには、13年周期や17年周期で大量発生するセミがいます。これらの周期が素数なのは、天敵との遭遇を避けるためと考えられています。素数の周期を持つことで、他の生物の周期とずれやすくなるのです。

【素因数分解】

中学校で学ぶ素因数分解

例:24=2×2×2×3=2³×3

例:60=2×2×3×5=2²×3×5

素因数分解は、最大公約数や最小公倍数を求める際にも使われます。素数の理解が、より高度な数学の基礎となっているのですね。

まとめ

素数は小学5年生で学習する、1とその数自身でしか割り切れない特別な数です。約数が2つしかない数として定義され、2、3、5、7、11といった数が素数に該当します。

素数と対になる概念が合成数で、約数が3つ以上ある数のこと。1は素数でも合成数でもない特別な数として扱われます。これは素因数分解の一意性を保つための数学的な約束なのです。

素数を見つける方法としては、エラトステネスの篩が有名でしょう。素数の倍数を順番に消していくことで、範囲内のすべての素数を見つけることができます。また、個別の数が素数かどうかを判定する際には、その数の平方根以下の素数で割ってみる方法が効率的です。

素数には完全な規則性はありませんが、双子素数やゴールドバッハの予想など、興味深い性質があります。100以下には25個の素数が存在し、これらは中学校以降の素因数分解などでも活用されるでしょう。

現代では、素数は暗号技術などに応用され、私たちの生活を支えています。小学校で学ぶ素数の概念が、実は高度な技術の基礎になっているのですね。素数の不思議な性質に興味を持って、楽しく学習を進めていきましょう。