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通分は何年生で習う?約分との順序や計算方法も!(最小公倍数・分母の統一・分数の足し算・異分母分数など)

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お子さんが算数で分数を習い始めると、通分や約分といった言葉が出てきますよね。「通分って何年生で習うんだろう」「約分とどっちが先なの」と疑問に思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。

分数の計算は、算数の中でもつまずきやすい単元の一つ。特に通分は異分母分数の足し算・引き算をする際に必要不可欠な技術です。しかし、最小公倍数を使って分母を統一するという手順が、子どもたちにとって少し複雑に感じられることもあるでしょう。

この記事では、通分を何年生で習うのか、約分との学習順序、そして具体的な計算方法まで、分かりやすく解説していきます。通分の仕組みをしっかり理解すれば、分数の足し算や引き算もスムーズにできるようになりますよ。

通分は何年生で習う?【結論】

それではまず、通分を何年生で学習するのかについて解説していきます。

小学5年生で学習する通分

通分は小学5年生の算数で学習します。具体的には、5年生の2学期から3学期にかけて「分数」の単元で扱われることが一般的でしょう。

5年生では、これまでに学んだ分数の知識を発展させ、異分母分数の加法・減法を学びます。そのために必要となるのが通分なのです。分母が異なる分数同士を足したり引いたりするには、分母を揃える必要があります。この「分母を揃える作業」こそが通分ですね。

通分の学習時期:小学5年生(2学期~3学期)

学習内容:異分母分数の加法・減法のための分母の統一

学習指導要領での位置づけ

文部科学省の学習指導要領では、第5学年の目標として「異分母の分数の加法及び減法の計算ができるようにする」ことが明記されています。通分は、この目標を達成するための重要な手段として位置づけられているのです。

5年生の段階では、2つまたは3つの分数を通分することが中心。最小公倍数を見つけ、それを公分母として分母を統一する方法を学びます。この技術は、中学校での方程式や高校数学にもつながる基礎となるため、しっかりと身につけておきたいところですね。

通分を学ぶ前に必要な知識

通分を理解するには、いくつかの前提知識が必要です。まず最小公倍数の概念を理解していることが重要でしょう。最小公倍数は小学5年生の前半で学習しますので、通分はその知識を応用した内容となります。

また、分数の基本的な性質も理解しておく必要があります。「分母と分子に同じ数をかけても、分数の大きさは変わらない」という性質は、通分の根幹をなす考え方。これは4年生で学習する「等しい分数」の単元で扱われています。

さらに、かけ算の九九や倍数の知識も欠かせません。これらの基礎がしっかりしていると、通分の学習もスムーズに進むでしょう。

約分と通分の順序について

続いては、約分と通分の学習順序について確認していきます。

約分は通分より先に習う

約分は小学5年生の1学期に、通分より先に学習します。一般的な学習の流れとしては、以下のようになっています。

時期 学習内容 具体例
5年生 1学期 約分 6/8 = 3/4
5年生 2~3学期 通分 1/2 と 1/3 を 3/6 と 2/6 にする
5年生 2~3学期 異分母分数の加減 1/2 + 1/3 = 5/6

約分を先に学ぶことで、分数を簡単な形に直す技術を身につけます。そして通分を学ぶ際には、計算後に約分することも重要になってくるのです。

約分と通分の違い

約分と通分は、どちらも分数を扱う技術ですが、その目的は大きく異なります。

【約分】

分母と分子を同じ数で割って、分数を簡単にすること

例:12/18 = 6/9 = 2/3

【通分】

分母の異なる分数を、分母を揃えて計算しやすくすること

例:1/4 と 1/6 を 3/12 と 2/12 にする

約分は「簡単にする」作業、通分は「揃える」作業と覚えるとよいでしょう。約分では分数が一つだけですが、通分では複数の分数を扱います。また、約分では分母と分子が小さくなりますが、通分では多くの場合、分母と分子が大きくなりますね。

なぜこの順序で学ぶのか

約分を先に学ぶのには、教育的な意味があります。約分を通じて、子どもたちは「分数の大きさは変わらないけれど、表し方を変えられる」という重要な性質を学びます。この理解があってこそ、通分の仕組みも納得できるのです。

さらに、約分は最大公約数を使いますが、通分は最小公倍数を使います。最大公約数のほうが概念として理解しやすいため、約分から入ることで段階的に学習できるでしょう。

また、通分した後の計算結果を約分する場面が多くあります。そのため、約分の技術を先にマスターしておくことが、通分を含む計算全体をスムーズにするのです。

通分の計算方法を詳しく解説

続いては、通分の具体的な計算方法を確認していきます。

最小公倍数を使った通分

通分の基本は、分母の最小公倍数を見つけて、それを共通の分母(公分母)にすることです。手順を見ていきましょう。

【通分の手順】

1. 分母の最小公倍数を見つける

2. 各分数の分母を最小公倍数にするために、何倍すればよいか考える

3. 分母にかけた数を、分子にも同じようにかける

例えば、1/3 と 1/4 を通分してみましょう。

【例題】1/3 と 1/4 を通分しなさい

1. 3と4の最小公倍数は12

2. 1/3 の分母を12にするには、3×4=12 なので4倍する

1/3 = (1×4)/(3×4) = 4/12

3. 1/4 の分母を12にするには、4×3=12 なので3倍する

1/4 = (1×3)/(4×3) = 3/12

答え:4/12 と 3/12

最小公倍数を見つけるのが苦手な場合は、両方の分母をかけ合わせた数を公分母にすることもできます。ただし、その場合は数が大きくなってしまうため、計算後に約分が必要になることが多いでしょう。

分母の統一の手順

分母の統一には、いくつかのパターンがあります。状況に応じて適切な方法を選びましょう。

【パターン1】一方の分母が他方の倍数の場合

例:1/2 と 1/6 を通分

6は2の倍数なので、分母を6に揃える

1/2 = 3/6、1/6 = 1/6

このパターンでは、大きい方の分母を公分母にすればよいので、計算が簡単ですね。

【パターン2】分母が互いに素(公約数が1のみ)の場合

例:1/3 と 1/5 を通分

3と5は互いに素なので、最小公倍数は 3×5=15

1/3 = 5/15、1/5 = 3/15

互いに素の場合は、分母同士をかけた数が最小公倍数になります。

【パターン3】3つ以上の分数を通分する場合

例:1/2、1/3、1/4 を通分

2、3、4の最小公倍数は12

1/2 = 6/12、1/3 = 4/12、1/4 = 3/12

3つ以上の場合も、すべての分母の最小公倍数を見つけて公分母とします。

通分の練習問題

理解を深めるために、いくつか練習問題を解いてみましょう。

問題 最小公倍数 答え
1/2 と 1/5 10 5/10 と 2/10
2/3 と 3/4 12 8/12 と 9/12
1/6 と 1/8 24 4/24 と 3/24
3/5 と 2/7 35 21/35 と 10/35

慣れないうちは、最小公倍数を見つけるのに時間がかかるかもしれません。しかし繰り返し練習することで、だんだんとスムーズにできるようになります。倍数の九九を覚えておくと、より早く計算できるようになるでしょう。

異分母分数の足し算・引き算での通分の使い方

続いては、実際の計算で通分をどのように使うのかを確認していきます。

異分母分数の計算手順

異分母分数の足し算や引き算では、必ず通分をしてから計算する必要があります。全体の流れは以下の通りです。

【異分母分数の加法・減法の手順】

1. 通分する(分母を揃える)

2. 分子同士を足す(または引く)

3. 必要に応じて約分する

この3つのステップを確実に踏むことが大切です。特に初めのうちは、通分を忘れて分母と分子をそれぞれ足してしまう間違いが起こりがち。「分母が違ったらまず通分」と覚えておきましょう。

実際の計算例

具体的な計算例を見ていきましょう。

【例題1】1/2 + 1/3 を計算しなさい

1. 通分する:2と3の最小公倍数は6

1/2 = 3/6、1/3 = 2/6

2. 分子を足す:3/6 + 2/6 = (3+2)/6 = 5/6

3. 約分の必要なし

答え:5/6

【例題2】3/4 – 1/6 を計算しなさい

1. 通分する:4と6の最小公倍数は12

3/4 = 9/12、1/6 = 2/12

2. 分子を引く:9/12 – 2/12 = (9-2)/12 = 7/12

3. 約分の必要なし

答え:7/12

【例題3】2/3 + 1/4 を計算しなさい

1. 通分する:3と4の最小公倍数は12

2/3 = 8/12、1/4 = 3/12

2. 分子を足す:8/12 + 3/12 = (8+3)/12 = 11/12

3. 約分の必要なし

答え:11/12

このように、通分さえできれば、後は分子の計算だけになります。分母は変わらないということをしっかり理解しておきましょう。

よくある間違いと注意点

通分を使った計算では、いくつかよくある間違いがあります。注意すべきポイントを確認しておきましょう。

【よくある間違い1】通分せずに計算してしまう

誤:1/2 + 1/3 = 2/5(分母と分子をそれぞれ足している)

正:1/2 + 1/3 = 3/6 + 2/6 = 5/6

これは最も多い間違いでしょう。分母が異なる場合は、必ず通分してから計算することを徹底しましょう。

【よくある間違い2】通分の際、分子だけにかけてしまう

誤:1/3 を分母12にする → 4/12(分子だけ4倍している)

正:1/3 = (1×4)/(3×4) = 4/12(分母と分子の両方を4倍)

分母にかけた数は、必ず分子にも同じ数をかける必要があります。そうしないと、分数の大きさが変わってしまうのです。

【よくある間違い3】計算後の約分を忘れる

例:1/2 + 1/4 = 2/4 + 1/4 = 3/4

これは正しいですが、もし 1/2 + 1/6 = 3/6 + 1/6 = 4/6 となった場合

4/6 は 2/3 に約分できるので、答えは 2/3 とするべき

計算結果が約分できる場合は、必ず最も簡単な形に直すことが大切です。これが算数では基本的なルールとなっています。

また、引き算の場合は、通分した後の分子の大小に注意しましょう。大きい方から小さい方を引かないと、負の数になってしまいます。小学校では通常、正の分数のみを扱うため、大きい分数から小さい分数を引くような問題設定になっているはずです。

まとめ

通分は小学5年生で学習する重要な算数の技術です。異分母分数の足し算・引き算を行うために欠かせない操作であり、最小公倍数を使って分母を統一することがポイントでしょう。

学習の順序としては、約分を先に習い、その後に通分を学びます。約分は分数を簡単にする作業、通分は分母を揃える作業という違いがありますね。どちらも分数の性質(分母と分子に同じ数をかけたり割ったりしても大きさは変わらない)を利用しています。

通分の計算方法は、まず分母の最小公倍数を見つけ、それを公分母として各分数の分母と分子に同じ数をかけるというもの。この手順をしっかり身につければ、異分母分数の計算もスムーズに進められるでしょう。

計算の際には、通分を忘れない、分母と分子の両方に同じ数をかける、計算後に約分するという3つのポイントに注意が必要です。何度も練習を重ねることで、自然と正確に計算できるようになっていきます。

通分は中学校以降の数学でも頻繁に使う技術ですから、小学生のうちにしっかりマスターしておきたいですね。焦らず丁寧に、一つ一つの手順を確認しながら学習を進めていきましょう。