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割り算は何年生で習う?筆算や2桁の割り算の導入時期も解説!(余りのある割り算・わり算の順序・小数の割り算・分数の割り算など)

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算数の四則演算の中で、割り算は子どもたちが最も苦手意識を持ちやすい計算の一つです。「割り算は何年生で習うの?」「筆算はいつから始まるの?」といった疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

割り算は、足し算や引き算、掛け算に比べて概念の理解が難しく、筆算の手順も複雑です。しかし、段階を追って学習していくことで、確実に身につけることができる計算方法となっています。小学校では2年生から6年生まで、継続的に割り算の学習が行われるのです。

本記事では、割り算を何年生で習うのかという基本的な疑問から、筆算や2桁の割り算の導入時期、余りのある割り算、小数や分数の割り算、さらには学習のポイントまで、わかりやすく解説していきます。お子さんの学習をサポートする際の参考にしていただければ幸いです。

割り算は何年生で習う?【学習時期の結論】

それではまず、割り算を何年生で習うのかについて解説していきます。

小学2年生で割り算の基礎を学習

割り算の学習は小学2年生から始まります。ただし、2年生で学ぶのは割り算の基礎的な概念で、本格的な計算は3年生以降に学習していくのです。

割り算学習の開始時期:小学2年生

筆算の導入:小学4年生

2桁で割る計算:小学5年生

小数の割り算:小学5年生

分数の割り算:小学6年生

小学2年生では、「分ける」という割り算の意味を理解することが中心です。例えば、「12個のあめを3人で分けると、1人何個もらえるか」という具体的な場面を通して、割り算の考え方に触れます。

この段階では、まだ「÷」の記号は使わず、「□に分ける」「□ずつ分ける」という言葉で表現することが多いでしょう。割り算という名前も使わず、「分け方」として学習するのが一般的です。

学年 学習内容 計算の範囲
小学2年生 割り算の意味(分ける) 具体物を使った等分除・包含除
小学3年生 割り算の計算、余りのある割り算 1桁で割る割り算(12÷3など)
小学4年生 2桁÷1桁の筆算、3桁÷1桁 筆算の導入(48÷3など)
小学5年生 2桁で割る割り算、小数の割り算 72÷24、6.4÷2など
小学6年生 分数の割り算 2/3÷1/4など

小学3年生になると、いよいよ「÷」の記号を使った割り算を学習します。九九を使って答えを求める1桁の割り算が中心で、「12÷3」「18÷6」といった計算ができるようになるのです。

小学4年生では、筆算が導入されます。2桁や3桁の数を1桁の数で割る計算を、筆算の形で学習していくでしょう。この筆算の習得が、割り算学習の大きな山場となります。

学習指導要領での位置づけ

文部科学省の学習指導要領では、割り算は「数と計算」の領域に含まれています。

割り算の学習は、掛け算の学習と密接に関連しているのが特徴です。小学2年生で掛け算の九九を学習した後、3年生で割り算を学ぶという順序になっています。これは、割り算が掛け算の逆の操作だからです。

【掛け算と割り算の関係】

掛け算:3 × 4 = 12

割り算:12 ÷ 3 = 4(または 12 ÷ 4 = 3)

掛け算の答えが分かっていると、

割り算の答えも見つけやすくなります。

学習指導要領では、割り算について次のような目標が設定されています。

【割り算学習の主な目標】

・割り算の意味を理解する

・除法が用いられる場面を判断できる

・割り算の計算が確実にできる

・筆算の仕方を理解し、使える

・余りの意味を理解する

・小数や分数の割り算ができる

特に重視されているのは、具体的な場面と結びつけて理解することです。単に計算方法を覚えるのではなく、どのような場面で割り算を使うのかを理解することが大切だとされています。

また、割り算の計算は、他の単元の学習にも深く関わっています。分数の計算、比や割合、速さの計算など、多くの単元で割り算の知識が必要になるのです。

学年別の詳しい学習内容

各学年でどのような内容を学ぶのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

小学2年生では、割り算という言葉は使わないものの、その概念を学習します。

【2年生の学習内容】

・等分除(12個を3人で分けると1人何個?)

・包含除(12個を3個ずつ分けると何人に配れる?)

・具体物や図を使った理解

・「分ける」「配る」という言葉での表現

小学3年生では、割り算の記号を使った計算を学びます。

【3年生の学習内容】

・÷の記号の導入

・九九を使った1桁の割り算

・余りのある割り算

・割り算の検算(答え×割る数+余り=割られる数)

・0で割れないことの理解

小学4年生では、筆算を使った計算を学習します。

【4年生の学習内容】

・2桁÷1桁の筆算(48÷3など)

・3桁÷1桁の筆算(248÷4など)

・商が2桁になる計算

・余りのある筆算

・概数での見積もり

小学5年生では、さらに複雑な割り算を学習します。

【5年生の学習内容】

・2桁や3桁の数で割る割り算(72÷24など)

・小数÷整数の計算(6.4÷2など)

・小数÷小数の計算(3.6÷1.2など)

・あまりを小数で表す

小学6年生では、分数の割り算を学習します。

【6年生の学習内容】

・分数÷整数の計算

・分数÷分数の計算

・逆数の考え方

・割り算を掛け算に直す方法

このように、割り算は小学校6年間を通じて、段階的に学習していく長期的な単元なのです。各学年の内容をしっかり理解することで、次の学年の学習がスムーズになるでしょう。

割り算の基本と筆算の導入

続いては、割り算の基本的な考え方と筆算の学習について確認していきます。

割り算の意味と考え方

割り算には、大きく分けて2つの意味があります。これを等分除(とうぶんじょ)と包含除(ほうがんじょ)と呼びます。

等分除とは、「○個を△人で等しく分けると、1人分はいくつか」という考え方です。全体を等しく分ける場面で使われます。

【等分除の例】

12個のクッキーを3人で等しく分けます。

1人分は何個でしょうか?

12 ÷ 3 = 4

答え:4個

包含除とは、「○個を△個ずつ分けると、何人に配れるか」という考え方です。いくつ分あるかを求める場面で使われます。

【包含除の例】

12個のクッキーを1人に3個ずつ配ります。

何人に配れるでしょうか?

12 ÷ 3 = 4

答え:4人

どちらも「12÷3」という同じ式になりますが、問題の意味が違うのです。この2つの意味を理解することが、割り算の本質的な理解につながります。

また、割り算には重要な用語があります。

用語 意味 例(12÷3=4の場合)
割られる数 割り算される数 12
割る数 割り算する数 3
商(しょう) 割り算の答え 4
余り 割り切れないときの残り 0(この場合は余りなし)

これらの用語を正しく使えるようになることも、割り算学習の重要なポイントでしょう。

筆算の学習時期と方法

割り算の筆算は、小学4年生から学習します。筆算は、大きな数の割り算を効率的に計算するための方法です。

筆算の手順は、次のようになります。

【48÷3の筆算の手順】

16

3)48

3↓

18

18

0

1. 48の十の位(4)を3で割る → 1あまり1

2. 商の1を立てる

3. 3×1=3を引く → 1余る

4. 一の位の8を下ろす → 18

5. 18を3で割る → 6

6. 商に6を立てる

7. 3×6=18を引く → 0

答え:16

筆算の難しさは、いくつかの手順を順番に行う必要があることです。「割る」「掛ける」「引く」「下ろす」という4つの操作を繰り返すため、手順を間違えやすいのです。

筆算の4つの基本操作

1. 割る(商を立てる)

2. 掛ける(商×割る数)

3. 引く(割られる数から引く)

4. 下ろす(次の桁を下ろす)

最初のうちは、この手順を声に出しながら計算すると、間違いが減るでしょう。「割って、掛けて、引いて、下ろす」というリズムで覚えることも有効です。

また、商の立て方も重要なポイントとなります。割られる数が割る数の何倍くらいかを見積もる力が必要なのです。

【商の立て方のコツ】

68÷7の場合、

7×9=63

7×10=70

68は63より大きく70より小さいので、商は9

九九をしっかり覚えていることが、筆算をスムーズに行うための前提条件となります。九九が不確実だと、筆算でつまずいてしまうでしょう。

2桁の割り算への発展

2桁の数で割る割り算は、小学5年生で学習します。これは筆算の中でも特に難しい内容です。

【72÷24の筆算】

3

24)72

72

0

24×3=72なので、答えは3

2桁で割る場合、商を立てるのが難しくなります。割る数が大きいため、見当をつけるのが難しいのです。

そこで使われるのが、「仮商(かりしょう)」という方法です。割る数の十の位だけに注目して、おおよその商を立てるのです。

【仮商の立て方】

168÷24の場合、

24を20と見て、168÷20を考える

168÷20≒8

仮に8を立てて確認:24×8=192

192は168より大きいので、8は大きすぎる

7を試す:24×7=168

ちょうどなので、答えは7

この方法では、最初に立てた商が合わない場合もあります。その場合は、商を修正する必要があるのです。この「試行錯誤」が、2桁の割り算の難しさでもあり、面白さでもあるでしょう。

また、3桁や4桁の数を2桁の数で割る場合は、さらに手順が増えます。しかし、基本的な考え方は同じで、「割る、掛ける、引く、下ろす」を繰り返すのです。

余りのある割り算と小数・分数の割り算

続いては、余りのある割り算や、小数・分数の割り算について確認していきます。

余りのある割り算の学習

割り算は必ずしも割り切れるとは限りません。余りのある割り算は小学3年生で学習します。

【余りのある割り算の例】

13 ÷ 3 = 4 あまり 1

確認:3 × 4 + 1 = 13(正しい)

余りには、重要なルールがあります。

余りのルール

1. 余りは割る数より小さい

2. 余りは0以上の整数

例:13÷3の余りは1

余り1は割る数3より小さい(○)

もし余りが3以上なら、まだ割れるので間違い

余りの意味を理解することは、実生活でも重要です。例えば、「17人を4人ずつのグループに分けると、何グループできて何人余るか」という問題では、余りの扱いが重要になります。

【余りの実生活での扱い】

問題:17人を1台に4人ずつ乗せる車で運びます。

車は何台必要ですか?

17 ÷ 4 = 4 あまり 1

4台では1人乗れないので、

答え:5台必要(余りを考慮して切り上げる)

このように、余りをどう扱うかは、問題の場面によって変わるのです。余りを切り捨てる場合、切り上げる場合、余りそのものが答えになる場合など、状況に応じた判断が必要になります。

小数の割り算

小数の割り算は小学5年生で学習します。整数の割り算の理解が土台となる重要な単元です。

まず学習するのは、小数÷整数の計算です。

【小数÷整数の例】

6.4 ÷ 2 = 3.2

筆算では、小数点の位置を

割られる数と同じ位置に打つ

3.2

2)6.4

6

04

4

0

次に学習するのが、小数÷小数の計算です。これは少し複雑になります。

【小数÷小数の例】

3.6 ÷ 1.2

両方を10倍して整数にする:

36 ÷ 12 = 3

答え:3

小数で割る場合は、割る数を整数にするのがポイントです。割る数と割られる数の両方に同じ数(10や100など)をかけて、割る数を整数にしてから計算します。

これは、割り算の性質「割られる数と割る数に同じ数をかけても、商は変わらない」を利用しているのです。

計算の種類 ポイント
整数÷整数 12÷3=4 基本の形
小数÷整数 6.4÷2=3.2 小数点の位置に注意
小数÷小数 3.6÷1.2=3 両方を10倍して整数に

また、割り切れない割り算では、小数第何位まで求めるかを指定されることがあります。「小数第2位まで求めなさい」という指示に従って計算する練習も行われるのです。

分数の割り算

分数の割り算は小学6年生で学習します。小学校算数の集大成とも言える単元です。

分数の割り算の最大の特徴は、「割る数の逆数をかける」という方法で計算することです。

【分数の割り算の方法】

2/3 ÷ 1/4

割る数(1/4)の逆数は4/1

2/3 × 4/1 = 8/3

答え:8/3 (または 2と2/3)

「割り算を掛け算に直す」という方法は、最初は不思議に感じるかもしれません。しかし、これには数学的な理由があるのです。

【なぜ逆数をかけるのか】

「ある数で割る」ことは、

「その数の逆数をかける」ことと同じ

例:6 ÷ 2 = 6 × 1/2 = 3

2で割ることは、1/2をかけることと同じ

分数÷整数の場合は、整数を分数の形に直してから計算します。

【分数÷整数の例】

3/4 ÷ 2

2を分数にする:2/1

3/4 ÷ 2/1 = 3/4 × 1/2 = 3/8

答え:3/8

分数の割り算は、速さ、密度、濃度など、中学以降の学習でも頻繁に使われる重要な計算方法です。小学6年生の段階でしっかり理解しておくことが大切でしょう。

割り算の学習でつまずきやすいポイント

続いては、割り算の学習でつまずきやすいポイントと対策について確認していきます。

わり算の順序と立式

割り算で最もつまずきやすいのが、「どちらの数を先に書くか」という問題です。

足し算や掛け算は、数の順序を入れ替えても答えが同じになります(交換法則)。しかし、引き算と割り算では、順序を変えると答えが変わってしまうのです。

割り算の順序の重要性

12 ÷ 3 = 4

3 ÷ 12 = 0.25

順序が変わると答えも変わる

問題文から正しく式を立てるためには、何を何で割るのかを正確に理解する必要があります。

【立式のポイント】

問題:12個のあめを3人で分けます。1人分は何個?

考え方:

「12個を」→ 割られる数が12

「3人で分ける」→ 割る数が3

式:12 ÷ 3 = 4

答え:4個

等分除と包含除では、問題文の言い回しが違います。それぞれのパターンに慣れることが大切でしょう。

【等分除と包含除の見分け方】

等分除:「○個を△人で分ける」

→ ○ ÷ △

包含除:「○個を△個ずつ分ける」

→ ○ ÷ △

どちらも同じ式だが、意味が違う

図を描いて考えることも、立式の助けになります。視覚的に理解することで、どの数が割られる数で、どの数が割る数かが明確になるのです。

筆算でのつまずき

筆算では、様々なつまずきポイントがあります。代表的なものを見ていきましょう。

まず、商を立てる位置を間違えることがあります。商は、割られる数の対応する位の上に書かなければなりません。

【商を立てる位置の間違い】

× 間違い:商を右にずらして書いてしまう

○ 正しい:割られる数の対応する位の上に書く

48÷3の場合、

十の位の4を3で割った商1は、十の位の上に書く

次に、下ろす数を間違えることがあります。次の桁の数を正確に下ろすことが重要です。

また、引き算のミスも多く見られます。筆算の途中で行う引き算を間違えると、最終的な答えも間違ってしまうでしょう。

よくある間違い 原因 対策
商を立てる位置 位の対応が理解できていない 位取りを意識して練習
商の大きさ 見積もりが不正確 九九の習熟、概算の練習
引き算のミス 計算ミス ていねいに計算、検算する
余りが割る数以上 商が小さすぎる 余りのルールを確認

筆算のつまずきを防ぐには、手順を声に出すことが効果的です。「割って、掛けて、引いて、下ろす」というリズムを体で覚えることで、間違いが減るでしょう。

効果的な学習方法

割り算を確実に身につけるための、効果的な学習方法を紹介します。

まず最も重要なのは、九九をしっかり覚えることです。割り算は掛け算の逆の操作なので、九九が不確実だと割り算も不確実になってしまいます。

【基礎固めのポイント】

1. 九九を完璧に覚える(特に逆から言えるように)

2. 簡単な割り算から確実に

3. 具体物や図を使って理解を深める

4. 毎日少しずつ練習する

5. 間違えた問題は繰り返し解く

次に、検算の習慣をつけることが大切です。割り算の検算は、掛け算を使って行います。

【検算の方法】

48 ÷ 3 = 16

検算:16 × 3 = 48(正しい)

余りがある場合:

17 ÷ 3 = 5 あまり 2

検算:5 × 3 + 2 = 17(正しい)

また、実生活と結びつけることも効果的です。買い物、料理、スポーツなど、日常の中で割り算を使う場面は多くあります。

【実生活での練習例】

・お菓子を家族で分ける

・買い物で「1個あたりの値段」を計算する

・スポーツの得点を人数で割って平均を出す

・時間の計算(120分は何時間?)

つまずいたときは、一つ前の学年の内容に戻ることも大切です。例えば、筆算でつまずいている場合は、簡単な1桁の割り算に戻って練習することで、基礎が固まるでしょう。

保護者の方ができるサポートとしては、焦らせないことが重要です。割り算は多くの子どもが苦手意識を持つ単元なので、できたことを褒める姿勢が大切でしょう。

まとめ

割り算の学習は小学2年生から始まり、6年生まで段階的に発展していきます。2年生では割り算の意味を学び、3年生で÷の記号を使った計算を、4年生で筆算を、5年生で2桁の割り算や小数の割り算を、6年生で分数の割り算を学習するのです。

割り算には等分除と包含除という2つの意味があり、どちらも「割られる数÷割る数」という形で表されます。筆算は4年生から導入され、「割る、掛ける、引く、下ろす」という手順を繰り返して計算していくでしょう。2桁で割る割り算は5年生で学習し、仮商を立てる方法を使います。

余りのある割り算では、余りが割る数より小さいというルールを守る必要があります。小数の割り算では、小数÷整数から始まり、小数÷小数へと発展し、割る数を整数にしてから計算するのがポイントです。分数の割り算は、割る数の逆数をかけることで計算できます。

割り算学習でつまずきやすいのは、立式の順序、筆算の手順、商の立て方などです。九九をしっかり覚えること、検算の習慣をつけること、実生活と結びつけて理解することが、効果的な学習方法となります。各学年の内容を確実に理解し、段階を踏んで学習することで、割り算の力は着実に身についていくでしょう。