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【Excel】エクセルのIF関数で以上なら・以下ならの複数条件(3つ以上や4つ以上)にする方法【AND:OR】

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この記事ではIF関数を使って以上、以下の条件を表す方法を解説していきます。

IF関数を使う流れとして

①関数を挿入するセルを選ぶ

②『関数の挿入』をクリックし、IFを選んでダイアログボックスをひらく

③『論理式』『値が真の場合』『値が偽の場合』を入力する

④必要ならIF関数の中に別の関数をいれる

といった操作を行います。

ではサンプルを見ていきましょう。

エクセルのIF関数で以上なら・以下ならの複数条件で行う方法基本的なIF関数のネスト

IF関数は「もし〇〇なら△△、そうでなければ□□」と返すことができる関数です。

ちょっと複雑な関数ですがこの関数が使えれば、エクセルを使いこなせると言っていいでしょう。

今回はとある塾の選抜試験の結果を例に、基本的なIF関数のネストについて解説していきます。

この塾では国語・数学・英語すべての科目で70点以上をとらないと選抜クラスに合格できません。

テストの結果を生徒何十人、何百人分と目視で確認するのは大変です。

それを簡単にするのがIF関数なのです。

今回の条件は「3科目すべてが70点以上」ということで、国語、数学、英語のどれか1つでも70点未満なら不合格となります。

今回のように条件がいくつもある場合は、1つの関数にすべてをまとめずにIF関数の中に関数を入れていきます。

こうすれば条件をひとつずつ判定できるからです。

このように関数の中に関数をいれることを「ネスト」といいます。

それでは、IF関数の中にIF関数を入れて合否判定をする関数を作っていきましょう。

まずG3に佐藤の合否を判定する数式、「=IF(B3<70,”不合格”,IF(C3<70,”不合格”,IF(D3<70,”不合格”,”合格”)))」を作ります。

G3を選択し、IF関数を入力します。

ダイアログボックスが開くと、上から『理論式』『値が真の場合』『値が偽の場合』と出てきます。

理論式には真か偽か判断したい数式を入力します。

今判断したいのは国語(B3)が70点未満かどうかなので、理論誌式には『B3<70』、『値が真の場合』には『不合格』と入力します。

続いて『値が偽の場合』を考えます。

国語が70点以上の場合、数学(C3)の点数が70点以上か調べる必要があります。

そのため『偽の場合』には新たなIF関数として『理論式』には『C3<70』、『値が真の場合』には『不合格』を入力します。

そして『値が偽の場合』には英語が残っているため再びIF関数入力します。

英語でこれまでと違うのは、70点以上なら合格となることです。

そのためIF(D3<70,”不合格”,”合格”)となるよう式を入力します。

これで佐藤の合否判定をする関数ができました。

この式を残りの3人にもコピーしてみます。

全て70点以上の森本は合格に、それ以外は70点未満の科目があるので不合格となります。

エクセルのIF関数で以上なら・以下ならの複数条件で行う方法【ANDを使う】

次にIF関数とAND関数を使って合否を判断します。

AND関数は『〇かつ〇』という意味で、すべての条件がそろっているときのみ真となります。

1つでも条件を満たしていなければ偽となり、IF関数と組み合わせると『もし〇〇かつ〇〇ならば△△』というような条件を判断することができます。

今回の数式は『=IF(AND(B3>=70,C3>=70,D3>=70))』となります。

ではこの式を作っていきましょう。

初めにIF関数を選択し、そして理論式に『AND』を選択します。

そして理論式1から順に式を入力していきます。

理論式1はC3が70点以上という条件、『C3>=70』を入力します。

同様に理論式3まで入力します。

AND関数が入力できたら、IF関数に戻り、『真の場合』に『合格』、『偽の場合』に『不合格』と入力します。

これを残り3人にもコピーしたら完了です。

ネストの時と同様、全て70点以上の森本のみ合格と表示されています。

エクセルのIF関数で以上なら・以下ならの複数条件で行う方法【OR】

今までは3科目すべてが70点以上で合格でした。

これが1科目でも70点以上なら合格となった場合、どのような式が必要となるでしょうか。

どれかひとつ、という時はOR関数を使います。

まずAND関数の時のようにG3にIF関数を使って理論式に『OR』を入力します。

そして『=IF(OR(B3>=70,C3>=70,D3>=70))』という式を作ります。

AND関数同様、ORの条件として理論式それぞれにB3>=70、C3>=70、D3>=70と式を入力します。

ORの関数の入力が終わったらIF関数に戻り、『値が真の場合』に『合格』、『値が偽の場合』に『不合格』と入力します。

こうして完成した合否を判断する関数を、森本までコピーします。

3科目すべて70点以上では森本しか合格できませんでしたが、どれか1科目では佐藤、鈴木、高橋も合格できました。

不合格の例としてすべて70点以下の加藤も登場させています。

加藤はすべて70点以下なのでORの条件でも不合格となります。

まとめ エクセルのイフ関数で以上なら・以下ならの複数条件(3つ以上や4つ以上)にする方法【AND:OR】

この記事ではANDとORを使ったIF関数のネストについて解説しました。

IF関数の中にIFやAND、ORをネストすることで、判断できる項目や判断基準を増やすことができます。

関数の中に関数を入れると考えると複雑ですが、1つ1つに分解して考えていけば大丈夫です。