「畳」の旧字体の出し方は?疊の書き方や画数・文字コード・文字拡大も!【異体字?常用漢字?】
「畳」の旧字体として見かける「疊」は、住所表記、古い資料、家系図、寺社の案内などで目にすることがあります。
見た目が似ていても、普段の文書でどちらを使えばよいのか、パソコンやスマホでどう入力するのかは迷いやすい点です。
「畳」と「疊」の関係、文字コード、画数の扱い、Wordやスマホでの出し方を順に確認します。
拡大画像で細部を確認する方法も知っておけば、資料を転記するときにも役立つでしょう。
「畳」の旧字体「疊」と基本の扱い
それではまず「畳」の旧字体について解説していきます。

旧字体「疊」と現在使われる「畳」
「畳」の旧字体は「疊」であり、普段の文章では現在の字体である「畳」を使うのが基本です。
「疊」は「畳」の旧字体に当たり、意味や読みは同じです。
どちらも「たたみ」と読み、部屋に敷く畳や、物を重ねる意味に関わる漢字として使われます。
たとえば不動産情報で「和室六畳」と書く場合は、通常は「畳」を選びます。学校、会社、自治体向けの文書でも「畳」が自然でしょう。
一方で、古い建物の扁額、戦前の資料、旧家に伝わる文書では「疊」が使われている場合があります。
原文どおりに引用したいときは、「疊」をそのまま残す判断が必要です。
「畳」は常用漢字に含まれるため、日常的な文章や読みやすさを優先する文書では「畳」を使えます。
「疊」は旧字体なので、意味を新しく変える文字ではありません。
結論としては
・「畳」は現在一般的に使う常用漢字です。
・「疊」は「畳」の旧字体です。
・普段の文章では「畳」を使うと読みやすくなります。
・「疊」を入力するには変換、単語登録、文字コードなどを使います。
異体字と旧字体の違い
「疊」は単なる異体字ではなく、「畳」に対する旧字体として扱うのが適切です。
異体字は、同じ漢字として使われながら字形に違いがある文字を広く指す言葉です。
旧字体は、そのうち戦後の字体整理より前に使われていた字形を指します。
「畳」と「疊」の場合は、現在一般的に用いる「畳」と、以前の字形である「疊」という関係で理解するとわかりやすいでしょう。
旧字体を見つけたからといって、必ず現在の字体へ置き換えなければならないわけではありません。
歴史資料の翻刻、氏名、屋号、石碑の記録などでは、表記そのものに意味があることがあります。
ただし、現代語の説明文まで旧字体に統一すると、読者によっては読みづらく感じるかもしれません。
用途に合わせて、原文を尊重する箇所と読みやすさを優先する箇所を分けることが大切です。
たとえば資料の引用部分は「疊」、解説部分は「畳」とする書き方なら、両方の目的を満たせます。
原文を示す場合
「古文書には『疊』と記されている」
現代の説明を書く場合
「この部屋には畳が敷かれている」
画数と書き方を確認するときの注意点
「畳」の画数は確定しやすい一方で、「疊」は辞書によって数え方が異なる場合があります。
「畳」は常用漢字であり、一般的な漢字辞典では十二画として扱われます。
子どもの学習、漢字テスト、一般的な書類では、「畳」を十二画として覚えておけば問題ありません。
「疊」の画数を調べるときは、旧字体の構成や部首の取り方によって表示が異なる辞書があります。
そのため、「疊」の画数を一つの数字だけで断定したい場合は、利用する辞書の見出しを確認するのが安全です。
書写の場面では、画数だけで字形を推測しないようにしましょう。
旧字体は現代の字体と部品の構成が異なるため、自己流で補うと別の字形になるおそれがあります。
資料を正確に写す必要があるときは、原資料の画像や信頼できる辞書の見出しを見ながら入力してください。
読みが同じだからといって、氏名や屋号の文字を勝手に「畳」へ直すのも避けたい点です。
「畳」と「疊」を文字拡大して確認
続いては「畳」と「疊」の字形の確認をしていきます。

拡大画像で確認するポイント
細部を確かめたいときは、文字を拡大して「畳」と「疊」を並べて見る方法が確実です。
小さな文字では、旧字体かどうかを一目で判断しにくいことがあります。
特にスマホの画面、低解像度のPDF、写真に写った看板では、線がつぶれて見える場合もあるでしょう。
拡大した画像で細部を見比べられます。
原資料を確認するときは、文字の一部だけを見て決めず、前後の文章、読み、資料が作られた時代も合わせて確認します。
たとえば明治期や戦前の印刷物では、現在と異なる字形が多く使われていることがあります。
一方、現代のウェブページでも、デザイン上のフォントによって旧字体風に見えるケースがあります。
画像上の見た目と、実際に入力されている文字データは必ずしも同じではありません。
コピーできる文章なら、貼り付け先で文字を選択し、文字コードを確認する方法も有効です。
フォントによる見え方の違い
フォントを変えて旧字体のように見えても、文字データが「畳」のままなら「疊」へ変わったことにはなりません。
Wordで文字を選び、「ホーム」タブのフォント一覧から「Batang」などを選ぶと、字形の印象が変化することがあります。
しかし、この操作は文字データそのものを置き換えるものではありません。
相手のパソコンやスマホに同じフォントがなければ、表示が元のように変わることもあります。
提出書類、検索対象になる文書、データベースへ登録する文字では、見た目だけで判断しないことが重要です。
「疊」を使いたいなら、実際に文字として「疊」を入力します。
印刷物の題字やロゴのように見た目を重視する場面では、フォントの選択が役立つこともあります。
ただし、コピーして別のアプリへ貼り付けたときにどの文字になるかは、事前に確認しておきましょう。
Webページでは閲覧者側の環境によりフォントが変わるため、重要な表記は画像だけに頼らない工夫も必要です。
原文の転記と現代表記の使い分け
資料を転記するときは、原文の表記を残すか、現代表記へ改めるかを最初に決めると迷いません。
古文書、碑文、古い新聞記事などを紹介する場合は、原文を尊重して「疊」と記すことがあります。
その際は、初めて見る読者のために、近くに「畳」の旧字体であることを補足すると親切です。
現代の案内文、商品の説明、住まいに関する一般記事では「畳」と書くほうが伝わりやすくなります。
たとえば「畳替えの時期」や「六畳間の広さ」のような表現は、現在の字体で書くのが自然です。
氏名、店名、寺社名など固有の表記は、本人や公式資料の表記を優先してください。
検索性を高めたい場合には、本文で「疊は畳の旧字体です」と一度説明しておく方法もあります。
これにより旧字体で検索した人にも、現在の字体との関係が伝わります。
読みやすさと表記の正確さを両立することが、転記作業の基本になります。
「疊」の出し方と文字コード
続いては「疊」の出し方を確認していきます。
| 文字 | 種類 | Unicode | Wordで入力(Alt+X) | 読みで変換 |
|---|---|---|---|---|
| 畳 | この記事の字 | U+7573 | 7573 と入力してAlt+X | 出る |
| 疊 | 旧字体 | U+758A | 758A と入力してAlt+X | 出る |
単語登録で出す方法
何度も「疊」を使うなら、単語登録をして自分専用の読みで呼び出す方法が便利です。

最初に、ウィクショナリー日本語版の「畳」のページなど、信頼できる辞書サイトから「疊」をコピーします。
コピー元は文字化けしていないページを選び、似た別の漢字をコピーしないよう注意してください。
WordやExcelに貼り付けたら、「貼り付けオプション」から「テキストのみ保持」を選び、字だけになっていることを確認します。
装飾付きのまま登録すると、意図しない書式まで持ち込む場合があります。
1. 辞書サイトから「疊」をコピーします。
2. WordやExcelに貼り付け、「貼り付けオプション」の「テキストのみ保持」を選びます。
3. タスクバーの「あ」または「A」を右クリックし、「単語の追加」を選びます。
4. 「単語」の欄に「疊」を貼り付け、「よみ」の欄に「たたみきゅうじ」と入力して「登録」を押します。
5. 「たたみきゅうじ」と入力して変換し、「疊」が候補に出ることを確認します。
普段の変換と重ならないよう、「たたみきゅうじ」「たたみこじ」「たたみ旧字」などの読みを登録すると便利です。
「たたみ」だけを登録すると、日常的に入力する「畳」の候補順まで変わる可能性があります。
単語登録後は、メール、Word、ブラウザの入力欄などで呼び出せるかを試してください。
会社の共有パソコンでは登録内容が他の利用者に影響することもあるため、個人用の入力環境で行うと安心です。
IMEパッドと入力設定で出す方法
読みから候補を探しにくいときは、IMEパッドの手書き入力を使うと文字を選べます。

Windowsでは、タスクバーの「あ」を右クリックし、「IMEパッド」を選びます。
表示された画面で「手書き」を選び、マウスで字を書きます。
候補に「疊」が出たら、その文字をクリックして入力してください。
字を正確に書けないときは、すべてを書き切ろうとせず、特徴がわかる程度に大きく書くと候補を探しやすくなります。
IMEパッドの「部首」タブを使い、部首から候補を絞り込む方法もあります。
以前のバージョンのMicrosoft IMEでは、変換文字制限が候補の表示に影響する場合があります。
1. タスクバーの「あ」を右クリックし、「プロパティ」を選びます。
2. 「詳細設定」を選びます。
3. 「変換」タブの「詳細設定」を選びます。
4. 「変換文字制限」を「しない」に変更します。
5. 「OK」を押して設定を保存します。
この設定により、環境依存文字や旧字体が変換候補に出やすくなることがあります。
「疊」は読みで変換すれば、ほぼどのパソコン・スマホでも候補に出る文字です。
候補が見つからない場合でも、入力設定だけを何度も変えるより、単語登録や文字コード入力へ切り替えるほうが早いでしょう。
文字コードで出す方法とWord・Mac・スマホの入力
「畳」はU+7573、「疊」はU+758Aであり、Wordではコード入力後に「Alt」+「X」を押して変換できます。

Wordで「7573」と入力し、続けて「Alt」+「X」を押すと「畳」に変わります。
同じように「758A」と入力し、続けて「Alt」+「X」を押すと「疊」に変わります。
この方法は、読みの変換候補から探すよりも、目的の文字を確実に出したいときに役立ちます。
Excelやメモアプリでは「Alt」+「X」が使えないため、Wordで出した字をコピーして貼り付けてください。
Macでは「control」+「command」+「スペース」で文字ビューアを開き、検索欄に文字コードを入れて探し、目的の字をダブルクリックして入力します。
Wordでの入力例
「7573」と入力して「Alt」+「X」を押すと「畳」
「758A」と入力して「Alt」+「X」を押すと「疊」
Macでは文字ビューアの検索欄に「7573」または「758A」を入力します。
スマホでは、表示したい字をコピーして辞書へ登録する方法が実用的です。
iPhoneは「設定」から「一般」、「キーボード」、「ユーザ辞書」、「+」の順に開き、「単語」に「疊」、「よみ」に「たたみきゅうじ」などを入れます。
Androidは「Gboardの設定」から「辞書」、「単語リスト」を開き、「疊」と読みを登録してください。
「畳」も「疊」もJIS第1・第2水準の文字であり、読みで変換すれば、ほぼどのパソコン・スマホでも候補に出ます。
常用漢字と文書での使い分け
続いては常用漢字と旧字体の使い分けを確認していきます。
日常文書と公的な案内での表記
一般向けの案内、説明文、学校や職場の資料では、常用漢字の「畳」を選ぶのが基本です。
「畳」は多くの人がすぐに読める字体であり、キーボード入力や検索でも扱いやすい文字です。
住まいの広告で「畳数」、家具の説明で「畳の上に置く」、学校の作文で「畳の部屋」と書く場合も「畳」が適しています。
旧字体を知らない読者にとって、「疊」は一瞬読みにくく感じられることがあります。
読みやすさを最優先するなら、本文は「畳」に統一するとよいでしょう。
自治体の案内や業務マニュアルでも、固有名詞でない限りは現在の字体が選ばれやすい傾向があります。
一方、歴史的な建物の展示説明では、原文表記として「疊」が残される場合があります。
その場合は、「疊」の後に「畳」と補足するなど、読者の理解を助ける書き方が向いています。
表記を混在させるときは、どちらをどの目的で使うのかを決めておくと、文章全体が整います。
| 場面 | 基本の表記 | 理由 | 書き方の例 |
|---|---|---|---|
| 住宅の案内 | 畳 | 現在一般的な表記 | 六畳の和室 |
| 学校の作文 | 畳 | 読みやすさを優先 | 畳の部屋で遊ぶ |
| 歴史資料の引用 | 疊 | 原文表記を尊重 | 原文では「疊」と記す |
| 寺社の扁額紹介 | 疊 | 掲示された字形を記録 | 扁額に「疊」の字がある |
| 現代語の解説 | 畳 | 検索と可読性を考慮 | 畳の手入れ方法 |
固有名詞と原資料での注意点
氏名、屋号、寺社名、題字などの固有名詞は、本人や公式資料が使う表記を優先します。
固有名詞では、旧字体を現在の字体へ自動的に直すと、正式表記と異なる場合があります。
たとえば家の名前、商店の看板、記念碑の銘文では、字形そのものが長く受け継がれていることがあります。
入力しづらいからという理由だけで「疊」を「畳」に置き換える前に、公式サイト、名刺、掲示物などを確認してください。
検索欄に入力する場合は、「畳」と「疊」の両方で調べると、古い記録が見つかることもあります。
ただし、検索結果の表記をそのまま信じず、一次資料や公式情報と照合することが大切です。
PDFからコピーした文字は、見た目が正しくても別の文字に変換されている場合があります。
貼り付け後に文字コードや辞書の表示を確認すると、転記ミスを減らせるでしょう。
文書の提出先から字体の指定がある場合は、その指定を最優先にしてください。
「畳」と「疊」の出し方と使い分けのまとめ
「疊」は「畳」の旧字体であり、普段の文章では常用漢字の「畳」を使うのが基本です。
「畳」はU+7573、「疊」はU+758Aで、どちらもJIS第1・第2水準に含まれます。
「疊」を何度も使うなら、「たたみきゅうじ」などの読みで単語登録しておくと入力が楽になります。
Wordでは「758A」と入力して「Alt」+「X」を押せば、「疊」を出せます。
Macでは文字ビューア、スマホではユーザ辞書や単語リストを使うと入力しやすいでしょう。
旧字体の画数は辞書によって数え方が異なる場合があるため、必要な場面では利用する辞書を確認してください。
原文の引用や固有名詞では「疊」を尊重し、現代の説明文では「畳」を選ぶと、正確さと読みやすさを両立できます。
まずは「疊」をコピーして単語登録し、必要な文書で正しく使えるか試してみてください。